韓日スカウトフォーラム2005
【日 付】
2005年(平成17年)8月2日(火)〜11日(木)
【場 所】
韓国 ソウル市内 全羅道
ベンチャースカウト隊の土屋君が日本代表の一人として韓日スカウトフォーラムに参加してきました。
◎韓国スカウトと「よりよき理解、明るい世界」のテーマにそって討議し理解を深める。
◎韓日スカウトフォーラムと研修ツアーを楽しみ、友達を沢山作る。等々
目的に掲げ、いざ出発!
【概略スケジュール】
8月 2日(火)       出発直前準備訓練(東京 三鷹 ボーイスカウト会館)
8月 3日(水)       準備訓練、結団式、壮行会
8月 4日(木)       成田空港から韓国仁川空港へ、フォーラム開会式
8月 5日(金)〜7日(日) グループセッション
8月 8日(月)       エデュケーショナルツアー
8月 9日(火)       全体会、フォーラム閉会式
8月10日(水)       ソウルへ移動、エデュケーショナルツアー
8月11日(木)       仁川空港へ移動し、成田空港着 解団式

8月4日(木)〜5日(金)
開会式 6日間に渡るフォーラムの開始だ!
全体会
分科会 グループに別れ討論開始
【感想より抜粋】
開会式では最初に第四回韓日スカウトフォーラム(前回のフォーラム)のプレゼンテーションを見た。市長や韓国連盟の方が来ていた。
グループディスカッション1では、「価値観の違いについて」と「教科書問題について」話しあった。今回のフォーラムは、2005年1月に行われた成田での日韓フォーラムとは違っていた。日韓フォーラムでは分科会で自分たちのテーマを決め、ずっと決めたテーマについて話し合い最後に発表という形だったが、今回は最初の全体会でテーマを出し合い、時間ごとに一つずつ話し合ってそれぞれの区切り目で結果を発表するという形であった。この時の結果発表では、日本語と韓国語で発表した。
グループディスカッション2では、「青少年問題と文化交流について」話し合った。
青少年問題についてはとても話し合いやすい議題であった。フォーラム慣れしていないスカウトが多少いたように思える。色々考えた結果、誰もが始めてのフォーラムというものを通らなければならないと思う。実際、私も韓日フォーラムが初めてのフォーラムであった。今回、地区フォーラムも含めて3回目だったので、フォーラムに慣れてきたように思うが、しかし、それでもまだまだ学び足りないことがあると思う。だからこれからもフォーラムについて勉強していき、実践に役立てていきたい。
8月6日(土)
【感想より抜粋】
グループディスカッション3に入り、一緒に出来ることを話し合おうということで、お互いに入ってきている流行について話合った。結果発表では、今回のテーマが結果を出せるようなテーマではなかったから、このように話し合った、と経過を発表した。
プログラム1では、体育館に移動し、そこで簡単なゲームをいくつかやり、その後サッカーゴールのある広場へ移動して、そこでサッカーをやった。サッカーは、日本対韓国でやり、4対1で韓国の勝ちだった。両国スカウトともに、夢中になった。韓国スカウトと蹴りあい、お互い怪我を負った。期間中ずっと腿が上がらなかった。
8月7日(日)
【感想より抜粋】
グループディスカッション4に入り、テーマが思いつかなかったので、マインドマップを使って考えようということになった。しかし、途中から「両国の遊びについて」やろうという意見がでた。前回のテーマもそうだが、このようなテーマを議題にしてしまってうと、お互いの資料をズラズラと出すだけで、結果として我々が何を出来るか、何をすべきかというようなことが出ないそういうディスカッションもあるのだなと思った。今回の結果発表は最後なので模造紙に書き、発表した。
プログラム2では、最初に陶芸をして、その後サバイバルゲームをした。陶芸は、粘土を使い、焼くのかと思っていたが、作って終わりだった。おそらくあの作品は、つぶされる運命なのだろうか・・・(涙)。
8月8日(月)
お茶畑
初代大統領のお墓の門
韓国初大統領記念館
韓国で唯一の寺院 中には大仏も
城壁村
城壁村 仲間達と
城壁村 みんなで記念撮影
(帽子をかぶっているのは人形)
【感想より抜粋】
エデュケーショナルツアーでは、最初に韓国でも有名な茶畑、韓国の初代大統領のお墓へ行った。とても広いところで、その中に韓国大統領記念館もあった。寺院は、韓国で唯一の寺院らしく山を少し登ったところにあり、かなり派手な建物が沢山あった。韓国は緑や黄色や赤などを好んで使っていた。日本とは大違いだと思った。最後に城壁村というところへ行った。其処は豊臣秀吉が朝鮮を攻めた際に村を守るために、村の周りに高い防壁を作ったらしい。その村は観光としても開放されていたが、人も住んでいた。家の作りはわらぶき屋根の古い建物だった。そこで夕食をたべた。韓国南部の伝統料理らしく、机の上に小皿が十以上出てきて、それを直箸で食べてゆく。味は、個性的であった。
8月9日(火)
日本の出し物
韓国の出し物
韓国スカウトと
【感想より抜粋】
全体会は、最初から採択文を決める方針で始まった。最初に議長団である程度つくられていた。採択文はいくつかの分野に分かれていて、その中で合計5、6文になるようにみんなから集めた。それを午後の全体会までやった。
国際親善会では、韓国側は個人のダンス、数人で伝統的な作法の発表など沢山出し物があった。日本は、世界にひとつだけの花の手話だけであった。寂しかった。その後は、カラオケをした。本当に楽しかった。最高の夜だった。どのように最高だったかというと、言語などを気にせずに騒ぎまくれるという事ができたことが最高だった。
8月10日(水)
南大門 市場
仁寺洞
【感想より抜粋】
ソウル観光では最初に南大門という所へ行った。そこは、上野・アメ横みたいな場所で物はとても安く売っていた。次に電車で一駅乗り仁寺洞へ行った。電車は日本と変わらなかった。その土地は日本と発展した都市と同じようなところだった。そしてビュッフェ式の食堂へと移動しそこで夕食を食べて、韓国スカウトと別れた。涙が出た。韓国スカウトとの交流が一番の思い出だったかもしれない。
8月11日(木)
仁川空港 韓国の団長と
成田空港 日本代表全員で
【スカウトによる評価・感想より抜粋】
BETTER UNDERSTANDING BRIGHTER WORLD
                
私はフォーラムに行く前の準備において、最近騒がれている反日デモに参加している人々の意識を聞こうと思っていた。しかし、事前準備の説明会の時に、あまり青少年が話し合うような話題ではないと思い、聞くのをやめた。フォーラムではやはりこのようなことは話題にならず、遊びや文化、最近の流行など我々青少年が話しやすいものがほとんどであった。成田での日韓スカウトフォーラムに参加した時、分科会などで話し合い、そのことについての結果を出す際、我々に何が出来るか、我々が何をすべきか、というような感じでまとめていた。しかし前にあげた話題(議題)はそのような形で結果をまとめることは出来ないので、どうするのだろうと思っていた。そうしたら、「私たちは、このような議題についてこのように話しました。」と発表していた。このことは、私は今まで狭い見方でしかモノを見ていないのだと思わせてくれた。
韓国スカウトと生活を共にして、感じたことは先ず、韓国人の優秀さである。韓国は儒教の国であり、礼節を重んじるということは調べていったが、韓国人を目の当たりにして、我々と同じ高校生なのに礼儀正しく考え方が真面目なことに驚いた。我々は事前訓練で、友情を深めるために日本人同士敬語などは意識しないでコミュニケーションをとろうと話し合っていたが、それが年長者を敬う韓国人の目には奇異に映ったらしい。
4日目のプログラムにサバイバルゲームがあった。偽物ではあっても銃器を使いきちんとしたルールにのっとって試合をしたのだが、韓国連盟の後押しでこのようなプログラムがあったということが日本のボーイスカウトでは考えられないことであると思った。現実に北朝鮮と38度線で分断され、韓国男児は必ず徴兵制度がある国だと思わせられた。
フォーラムでは遊び、流行、価値観の違い、教科書問題、青少年問題、文化交流を話し合ったが、僕らはボーイスカウトなのだから隊集会のことや、スカウティングのことなど聞いておけばよかった。

沢山の思い出と友情を育むことの出来る機会を与えてくださった韓国連盟、日本連盟、スカウト関係者の皆様に感謝申し上げます。
思い出
ユースホステルの前
両国の代表みんなで
ソウルのホテルにて
日本の代表みんなで

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